サムコスポーツのシリコンホースとケミテックのPG55RC
こんにちは
前回に引き続きカスタムというよりトラブルが発生してしまったので
急遽自分で対処した次第です
トラブルは何かというと…
11/9(土)に新東名の清水PAで行われたイベントへ向かう途中にクーラントを噴いてしまいました
その日は暑い訳でもなく、早朝は10℃を少し越えるくらいのむしろ寒い日でした
イベント会場に到着すると、朝の時点で付いていなかった汚れがカウルに付いていたのでとても焦りました
色が緑色だったので数日前に交換したエンジンオイルかクーラントだと判断、触ってみると気づいた頃には既に乾燥していたのでオイルではなくクーラントでした
カウルの隙間からラジエーター周辺を見てみると確かに噴いたような痕跡がありましたが、ホース自体は腐ってなかったのでラジエーターキャップもあり得るな、と…
クーラントのリザーバタンクはガソリンタンクの下にあっていつも残量見にくいなぁ、と思ってましたが、むしろ残量がないから見えないだけだった(笑)
幸い帰り道も渋滞にはまることなく、ほとんどが高速走行だったので水温が上がりすぎるということはありませんでした
翌日…
とりあえずクーラントを噴いた原因を探ろうと解体
クーラントは車体右側から噴いてるようでした
なので、考えられるのはラジエーターキャップか、太いホースと細いホースです
なんかカウルの内側がクリーナー使っても落ちにくいなぁと納車後初めてカウルを外したときに思ってたんですが、だいぶ初期の頃に噴いていたご様子
ラジエーターキャップ、太いホース、短いホース
どれが原因なんだろうか
(わからなかった)
キャップは外してみた感じ、腐ってないのでここが原因では無さそう
原因はわからなかったのでとりあえずクーラントを抜いてしまいます
と思いましたが、クーラントのドレンがどれなのかわからない(笑)
冷却水関連で一番下にあるボルトがこれだと思うんですが、トルクスのT30は持ってなかったので買い出しに…
いざホームセンターでKTCのT30ソケットを見付けるも1200円ほど…
いや高いわ!!!
どうせホース外して交換するんだしホースバンドを破壊してしまおうという考えに至り、ラジオペンチ約400円を購入して帰りました(笑)
さてさて、モノは揃えたので交換していきましょう
(やっと本題)
サムコスポーツ シリコンホース
F3用です
裏面
なんか性能面とか素材について色々書いてありますが何も読んでません
対応年式がeuro3の年式で止まってます
Euro4になると取り回しが変わるかもしれません
販売店や販売元に確認してください
ホースバンド
こちらはサムコスポーツのホースバンドでF3用にセットになってるのでサイズはちょうど良いものが揃ってます
キジマ製のバンドも用品店で購入できるので、ちょっと節約したい方は
25-35mm
22-30mm
11-16mm
こちらと同等サイズのものを各2個ずつ購入すれば対応できるかと思います
それでは作業していきましょう
※クーラントは冷えてないといけないので、エンジンが冷めてるときに作業してください
空気が入るようにラジエーターキャップを外してから作業します
ホースを外す方向性で作業するので、恐らく一番下であろうこいつから外していきます
クリップ式のバンドなのでラジオペンチなどを使って爪を外すと簡単に取れます
素手では無理です
バンドを外したらホースをグニグニ引っ張ると…
はい、溢しました
ぶちまけました
ホースからも出てくるしエンジン側からも出てくるので左右に放出されてアタフタしました
クーラントの放出が落ち着いてきたら今度は車体右側の作業に
細い方はクリップの爪が小さくて取りにくいし、太いホースは奥に入りすぎてて取りづらい
ラジオペンチで破壊する勢いでグリグリやりました
何度かペンチが挟み損ねて指をペンチの付け根に挟むことしばしば…お陰で血豆というか内出血ができました
奥のやつは特に外しづらく、ラジエーターの上側を外して少し避けてから作業しました
もしかしてちょっと腐ってる???
エンジン側も若干濡れてたのでここが原因?
全然わからない
まずは太いホースから…
ホースの左右で太さが違うので、太い方をエンジン側につけます
ホースバンドも大中小の三種類で言うと大と中を使います
大と大ではないです
奥のバンドは角度を気を付けないとラジエーターのファンに干渉するので気を付けてください
次に細いホース
こちらのバンドは小と小を使います
めちゃくちゃ楽に付いた(笑)
最後に車体左側の長い一本
バンドはラジエーター側が中でエンジン側が大です
ドレンは外してないので次は新しいクーラントを入れていきます
用意したクーラントはこちら
KEMITEC(ケミテック)のPG55RC
数年前にテイストオブツクバで知り合いの出展をお手伝いしたときに共同で出展したのがケミテックさんでした
その時の恩を今…(違う)
カラーオーダーが出来るという話をその時に聞いたんですが、今はどうなんでしょ?
本当はファンタオレンジみたいな色にしたかったですが、用品店の店頭在庫は紫しかなかったのでファンタグレープにしました(笑)
色が変えられるのは他の人とは違ったカスタムで良いなぁと思います
冷却水って大体が緑か薄い青なので…
もし液体が漏れるようなトラブルが起きたときに色で判別できるようにエンジンオイルの色、冷却水の色、ブレーキフルードの色、ガソリン(ほぼ無色透明)など色分けしてるのかと思います(素人的考えなので信用はしないでください)
さてさて、話を戻して
ノズル付きとは言ってもノズルちっちゃすぎる
ジョウロなどを別途で用意するのが良いと思います
本来であれば洗浄のために一度水を入れて循環させて排出した方がいいみたいですが、気付いたら新しいクーラントを入れてしまってました
せっかちか
新しいクーラントを入れても少しずつ入れてもガバガバ飲んでいくので、もしかして2.2L全部飲んで水で薄めないといけないパターンか!?
と思って勢いよく入れたらその瞬間に溢れました(笑)
ホースから抜いてラジエーター内に古いクーラントがすこし残ってましたが、1.6~1.8Lくらいはそのまま飲んだんじゃないかと思います
ラジエーターキャップの少し下までペーパーで吸ってからキャップを締め、残りのクーラントはリザーバタンクの方に追加で入れます
リザーバタンクはガソリンタンクの下にあって、車体右側にボルト穴があります
M8くらいのボルトが入ってて5mmの六角で外せます
M8程度の穴なのでもちろん細いです
そのために
オイラーを用意しておきました
リザーバタンクへはこれを使って追加していきます
とりあえずminより1cm上くらいまで入れておきます
※あまり入れすぎても水温が上がると冷却水が膨張するので吹き出す恐れがあります
クーラントを入れ終わったらホースバンドのネジ締め確認とラジエーターキャップの締め確認、リザーバタンクのボルト締め確認をしていざエンジンをかけます
エア抜き作業です
エンジンをかけてしばらくアイドリングします
ラジエーターのファンが回ったらエンジンを切ります
するとリザーバタンクからゴポゴポという音が聞こえてきます
エンジン内やホースの中に残ってた空気がリザーバタンクの方へと抜けてきてるんだと思います
空気のあった場所にクーラントが流れていくのでリザーバタンク内のクーラントが減ります
先程のオイラーを使ってリザーバタンクにクーラントを追加します
クーラントの漏れがないか確認するのを忘れずに
エンジンが冷めたらまたエンジンをかけてラジエーターのファンが回るまでアイドリングして、ファンが回ったらエンジンを切る、リザーバタンクのクーラントを追加する
この作業を何度か繰り返してゴポゴポ言わなくなったらエア抜き完了です
冷却水とホースを換えてみての感想
熱交換効率が良くなったので、恐らく走行中の放熱は多くなって足が熱く感じるでしょうね…
冬場の高速走行時は純正のクーラントだと冷えすぎて燃調が濃くなる持病がありますが、PG55RCだとどうなるのか気になるところですね
普通に街乗りしてる分にはファンが回ればすぐに冷えるので信号待ちでも10秒くらいでファンが止まります
ファンによる熱風もすぐに温度が下がってるのがわかります
エンジンが冷めるのを待つ間にはずしたカウルを戻していきます
ほとんど見えない(笑)
遠目から見てもホース換えたって言わないと気付かなそうです
それではまた